ロリポップでMySQLデータベースを手動作成する方法と、手動で作るメリットについて解説
WordPressでは、MySQLと呼ばれるデータベースが必要となります。
なので、WordPressを利用するならまずそのデータベースを作る必要があるのですが、
ロリポップレンタルサーバーで提供されているWordPressの「簡単インストール機能」では。
データベースの自動作成にも対応しているため別途データベースを作成する必要はありません。
しかし、もし今後複数のWordPressをインストールする予定があるのなら、
簡単インストール機能を使う前にデータベースだけ先に作成しておくことをおすすめします。
今回はその理由と、ロリポップでMySQLを手動作成する方法について解説します。
なぜ、MySQLデータベースを先に作成した方が良いのか
ロリポップレンタルサーバーで提供されているWordPressの「簡単インストール」では、
WordPressの利用に必要なMySQLデータベースも自動作成できるようになっています。
なので、WordPressを始める際にデータベースを別途作成する必要はありません。
なのに当サイトではなぜ、先にデータベースを作成することをおススメしているのでしょうか?
簡単インストール機能では、設定の中でデータベースを自動作成できるようになっていますが、
この機能でデータベースを作成すると、データベース名には以下画像のようなランダムな文字列による名称が割り当てられます。
データベース名に、ランダムな文字列が自動で割り当てられる
1つしかデータベースを作らないのなら、上記のようなランダムな文字列による名称でも不都合はないでしょう。
ですが、WordPressを複数インストールするなどで複数のデータベースを作成する場合、
意味不明な文字列によるデータベース名だと、
どのデータベースがどのWordPressに使われているものなのかがわかりにくくなるんですよね。
WordPressの数が増えてデータベースの数が多くなればなるほど、メンテナンスの時にややこしくなります。
しかし自分でデータベースを作成すれば、データベース名にわかりやすい名前を指定できます。
もちろん、自分で作成したデータベースであっても簡単インストール機能は利用できますので、
難しいことは何もありません。
わかりやすい名前でデータベースを作成
簡単インストール機能でWordPressをインストールする際に、作成したデータベースを指定
上記の手順でWordPressをインストールすれば、
どのデータベースがどのWordPressで利用しているものなのかが一目瞭然になります。
一応断っておくと、データベースは日常的に触るものではないため、
簡単インストール機能にすべておまかせでWordPressをインストールしたとしても、何か支障があるわけではありません。
データベースの名前がランダムな文字列だと、データベースを操作するときに不便なだけであって、
日常のWordPressの運営に支障はありません。
なのでデータベースの作成などがややこしいと感じる人は、今回の記事の内容はスルーしてもよいと思います。
ただ、長くWordPressでサイトを運営していると、
トラブルなどでデータベースに触れる必要が出てくることってあります。
そのような場面に遭遇した時に、
データベース名がランダムだと、どのサイトで使っているものなのかをすぐに把握できず不便です。
まあ、使用しているデータベースの情報は、WordPress本体内にあるwp-config.phpを参照すればわかるのですが、
確認の手間がかかりますし、そもそもwp-config.phpがよくわからないという人もいますよね。
上記のような理由より、簡単インストール機能でWordPressをインストールする場合であっても、
先にデータベースを作成しておくことをおススメしています。
ロリポップでのMySQLデータベースの作り方
せっかく簡単インストール機能を利用するのに、データベースだけ別に作るなんて面倒、難しそう…
なんてことを考える人もいるかもしれません。
しかし面倒なことや難しいことは何もありません。
「え、こんなに簡単なの?」と拍子抜けするくらい、データベースは簡単に作成できます。
というわけで説明したいと思います。
まず、レンタルサーバーのユーザー専用ページを開きます。
ページに表示されている左メニューの「サーバーの管理・設定」より、データベースという項目をクリックします。
データベースの作成・操作画面です。
これまでにデータベースを作成したことがある場合は、そのデータベースが並んでいるはずです。
新たにデータベースを作成するには、上部にある「作成」ボタンをクリック。
データベース作成画面です。
ここでは、データベースを作成するサーバーやデータベースの名称、パスワードを入力します。
まずサーバーについて。
初心者の方にはわかりづらいように思えるかもしれませんが、
サーバーはプルダウンメニューに表示されているものの中から適当なものを選んでOKです。
次に、データベースの名称とパスワードです。
データベースの名称には、先ほども述べたように運営サイトを把握しやすい名称を(2~12文字以下の半角英数字)付けてください。
パスワードは、このデータベース用のパスワードを新たに考えて入力します。
必要な情報を入力したら、下部の「作成」ボタンをクリック。
すると、データベースを作成しても良いかどうかの確認がポップアップで表示されるため、OKをクリック。
OKをクリックすると、さらにデータベースを作成した旨を告げる案内がポップアップで表示されます。
記載されている通り、パスワードは忘れないように記録しておいた方が良いでしょう。
パスワード以外の情報もまとめておくと何かあった時に便利です。
これらの情報は、データベースへのログイン時に必要となります。
記録したら「OK」ボタンをクリック。
これで作成は完了です。
データベースの作成・操作画面を見てみると…
きちんと作成されていました。
わかりやすい名称を付けているため、どのサイトで運営しているのかも把握しやすいです。
一応補足として述べておくと、データベースを複数作成できるのはロリポップで提供されている中ではスタンダード以上のプランです。
スタンダードの1つ下であるライトプランでは、データベースは作成できるものの1つしか作れません。
【MySQLデータベースの作成可能数】
エコノミー 作成不可
ライト 1つまで
スタンダード 50まで
ハイスピード 無制限
エンタープライズ 無制限
WordPressを複数運営する場合は、データベース作成数やスペックに余裕のあるスタンダード以上をおすすめします。
データベースへのログインの仕方と、削除方法について
データベースの作成について解説したついでに、
作成したデータベースの管理画面へのログイン方法や、データベースを削除する方法についても解説しておきます。
まず、レンタルサーバーのユーザー専用ページに表示されている左メニューの「サーバーの管理・設定」より、データベースという項目をクリックします。
すると、データベースの作成・操作画面が開きます。
ログイン、もしくは削除したいデータベース情報の右側にある「操作する」ボタンをクリックしてください。
操作するボタンをクリック
データベースの情報が記載された画面が開きます。
データベースを削除する場合は、下部にある「データベース削除」ボタンをクリックしてください。
またデータベースの管理画面にログインしたい場合は、上記欄の「phpMyAdminを開く」ボタンを押して下さい。
「phpMyAdminを開く」をクリックすると、管理画面へのログインフォームが表示されます。
ここではユーザ名(データベース名ではない)とパスワードを入力し、
データベース作成時に選択したサーバーをプルダウンメニューから選んで「実行」ボタンをクリックします。
※ユーザー名やサーバーについては、1つ前の画像にあるデータベースの情報の欄に記載されています。
データベースの管理画面が表示されます。
データベース内には、運営しているWordPressサイトの記事やコメント、カテゴリといったサイト全般のデータが記録されています。
誤ってデータを削除してしまうと記事等を表示できなくなってしまう可能性があるため、ご注意ください。
あと、データベースの操作についてはロリポップ側のサポートは一切期待できないため、初心者の方がむやみに触ることはおすすめしません。
どのデータベースがどのWordPressで利用されているものかを調べる方法
簡単インストールおまかせでデータベースを作成したため、
どのデータベースがどのWordPressで利用されているものかがわからない…という方もおられますよね。
以下の方法で、使用しているデータベースを特定することができます。
まずFTPソフトで、WordPressのファイルを置いているサーバーへログインしてください。
FTPソフトではなく、ロリポップが提供するFTP機能を利用する場合は、
ユーザー専用ページの左メニューにある「サーバーの管理・設定」より、「ロリポップ!FTP」をクリック。
ロリポップ!FTPをクリック
「ロリポップ!FTP」をクリックすると、自動的にロリポップのFTP画面にログインするはずです。
ロリポップのFTP画面 サーバー上のファイルを操作できる
「ロリポップ!FTP」にログインしたら、WordPressをインストールしたフォルダへ移動してください。
WordPressのフォルダ内には「wp-admin」や「wp-content」「wp-includes」といったフォルダが並び、
その下に沢山のファイル名が表示されているはずです。
その中に、「wp-config.php」と記載のあるファイルがあると思います。
そのファイルをクリック。(FTPソフトなどでアクセスしている場合は、wp-config.phpファイルをパソコンにダウンロードすると良いでしょう)
クリックすると、wp-config.phpファイルの情報や中身をみることができます。
この画面を下に進み…
「ファイルの内容」が記載された箇所を中ほどまで進んだところに、「WordPress のためのデータベース名」と記載された箇所があるはずです。
そのすぐ下に記載されているカンマでくくられた英数字が、そのWordPressで使われているデータベース名です。
データベース名
define('DB_NAME', 'この部分にある英数字');
データベースを操作したい場合は、ロリポップのデータベースの作成・操作画面に表示されている中より、
上記と同名のデータベースを操作してください。
まとめ
今回、ロリポップで運営するためのWordPressのデータベースを別途自分で作成する方法について解説しましたが、
WordPressを複数運営しないなどの理由でデータベースを1つしか作成しない場合は、簡単インストール機能で全て作成してしまっても良いでしょう。
自分でデータベースを作成するのは、あくまでもデータベースを複数作成した場合のメンテナンス性をよくするためです。
すべてを簡単インストール機能で作成したとしても問題があるわけではありませんので、
今回の記事の内容がよくわからないという人は、スルーしていただいても構いません。
以上、参考にしていただけますと幸いです。
関連記事
|